[――ふわりふわりと蝶が舞う。]「……これ以上、傷つけさせないよ。」[ジルの首筋へ鎌が食い込もうとする前。>>3:257どこからか声が響き灰色の蝶が攻撃を遮り消える。幻のような現実のような。風に乗る花びらのような蝶々達。色とりどりの蝶が、ジルを護るようにふわりふわりと彼を覆う。>>3:261彼が次の場所へ行くまで蝶々達は喜んで身代わりになるだろう。これ以上は傷つけさせないと言うように。ふわりふわり、優雅に、儚げに、蝶は舞う。役目を終え、幻のように消えるまで。*]