[ぼんやりと薔薇を愛でて歩く最中、届いた通知に目を通す]
……今日は1人、か。
[知らぬ名前の相手とはまだ話も出来ていない。
故に勿体無いと思いつつも投票した、その名前が其処に在った。
知らぬ名前は二つあった、ローレルと、シュナウザー。
名前から恐らく男であるほうを選んだのは、今まさに温室で恐らく「ローレル」と思わしき相手を見掛けたからだ。
どうせなら、話せそうな方と、そう思ったから。
男の方は一目は見た、多分着ぐるみを着て向うの角を曲がったあの一瞬。
けれどそれ以降見掛けて居ないのなら、これからも見掛ける事はないだろうと、諦めてしまったことを……――こうして実際に選ばれたと名前を見て、少しだけ後悔している自分に気付いた]
ま、後ですぐ逢えるでしょ。
[自分に言い聞かせる様呟けば、それ以上は気にせず、観賞の続きを**]