[最後に放った獅子の一撃は、カスパルに届いたか否か。確認する事すら叶わないのは、ふわりと身を包む浮遊感ゆえ。次の瞬間には、景色は食堂のそれから9(16x1)へと]――やってくれましたね、カスパル。[低く呻くように言って、ちらつき始めた雪を睨みつけた]