人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


備品係 ジェフロイ

―昨日・屋上→どこか→ソマリの部屋―

[レトが立ち去ってからも、しばらく屋上に留まって暮れゆく空を眺めていた。時折手を伸ばして、指先や掌で呪術蝙蝠と戯れる。

その顔には少し穏やかな表情が戻っていた。

どれほどそこで過ごしていただろうか…
もう一人の鑑定師の名乗りはまだ耳に届いていない。

やがて立ち上がると、目を閉じてその身を変化させる。

―その姿は小さな一匹の蝙蝠へ。
城内のどこにでもいる目立たない姿と同じ形に変わる。

目指す人物の元へ。その周囲に留まり、彼の回りに他のイド達が集まるようなタイミングを見計らって、群れに紛れてその手首をかすめるように飛来する。…数滴、かすっただけの接触で口に入ればそのまま城に戻り。

ソマリの部屋に向かう。その背中の翼に戯れるイドに混ざり、ソマリがこちらに気付くなら、そのタイミングで変化を解くだろう]

(4) 2013/10/05(Sat) 07:30:37

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