人狼物語−薔薇の下国

516 ルー・ガルー戦記 10 〜ブリュノー救援戦


王国軍軍団長 ナイジェル

― 王都アマンド付近 ―

[ 早く降伏すれば良かったなどという言は、勝ちを得た者の勝手な言い分で、戦場では軽口の類に近い。
けれど、それをまともに受け取って、兵の命が失われた事を悔やむメレディスの様子に、苦笑が柔らかい笑みに変わる ]

貴国の兵は幸運ですね。王自らに、命惜しみ、本気で悲しんでもらえるのですから。

[ リンデマンス王は、元々王族として暮らした人ではない、とは噂に聞いていた。
農家出身とまでは知らなかったが、家臣や領民への情の厚さは、出自ならではなのではないかと想像できる。 ]

戦で命が失われるのは互いに避けられぬ事です。貴方ならば、失われた命も無駄にせず、国の未来へと生かされましょう。

[ ナイジェルが言うまでもなく、そのためにこそ、彼は捕虜となっても生きるという道を選んだのだろうけれど。
それでも口にせずにいられなかったのは、決して戦向きではないと今なら判る、この王が、戦場に立ち、堂々と大義を宣したその勇気と誠実に好感を覚えていたからだった。 ]

(4) 2019/02/18(Mon) 10:01:42

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