知りたかないなー。そもそも、こっちゃアレのおかげでひどい目にあっちゃったし、さ。[あんなものがなければ、憑依体だって生まれない。 左腕だって、左足だって、なくすことはなかったのだと、忌々しげに吐き捨てつつ。 水晶がバランスを崩すのを見れば、すと路地に身を潜め、2度、3度と牽制目的で引き金を引いた後、路地をすり抜けて、舞踏場への侵入を目指す。 水晶が屋根の上から狙おうとしても難しいだろう、また路地から後を追って来たとしても先行しているこちらの方が有利だろうと*判断してのこと。*]