[ディークもまた、ダーフィトと親しかった内の一人であると、知っている。 友人の多い男だ。 ダーフィトの誘いで、ディーク、ソマリと共に春の兎狩りを楽しんだこともあった。……だから、彼の実力をも知っている筈だ。決して、敵に回せば油断できない男であるという事も。]………。[報告する事は是であるのだろう。 公国に雇われた傭兵として。異国の潜入員として。 ………エルンスト・ヒンメルではない、『クロイツ』にとっては、それは、最良の判断だった*]