− 2ー8号室 − 雪、止まないなぁ。[カタカタと震える窓から1人、闇の外を見つめてその夜は時間を潰した。物音など吹雪の音に隠れて判らないだろうが、それ以上に、左目が疼いて眠れなかった。嫌でも判る。きっとこの宿に、左目の仲間がいるのだろう]