[ 霧の繭が降り立ったのは、険しい山の中腹。そこには、大きな洞窟が口を開け、その奥に清らかな水の湧く泉がある ]
仙花が落ちたは、この岩山の周囲と八卦に出ている。
故に、ここを拠点として探索を行う。
皆、この八角鏡を、肌身離さず持っていろ。
私を含め、離れていても互いに声を交わし姿を見ることも出来る。天上の水鏡へ声と姿を送ることも可能だ。
仙花の気は、強い天の気、地上では近づけば、それと分かろう、見つけたなら、速やかに私に報せを。
[ 手のひら程の大きさの八角鏡を各自に手渡してしまうと、玄武神は七星剣を抜き放つ ]
『凍気招来…水陰霊巡…』
[ 天地に印を描いて広く放たれる術は、周囲を冷気と陰気の結界に包み込むもの。近づく者はその結界に触れれば自然と足を止め、結界の内に入り込んだ人や普通の獣は、遍く眠りに誘われる筈だった** ]