人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法学園生 リヒャルト

― 一年前 ―

 ……え? いま、なん、て?

[もたらされた報せは、すぐには信じられなかった。
信じたくなかった、という方が正しいかも知れない]

 マンダレーが……陥落……って。

 いや、冗談でしょ?
 だって、そんな簡単にさ……。

[陥ちるような都市じゃない。
強固な護り手たちもいるし、少なくとも自分の養母は有事に大人しく椅子に座っているような人じゃない。
だから、その報せはすぐに信じられなくて、でも。

説明を重ねられて――信じられなくても、認めるしかなくなっていた]

(4) 2020/11/12(Thu) 23:08:20

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