− プラメージ王国軍野営地 −
司令官殿の命に別状のないことを、この目で確認できて、安堵しました。
[ 後発隊として野営地に到着するや、腰を落ち着けもせずに野戦医院を訪れ、亡き父よりも年上の司令官をねぎらう。
戦闘は偶発的なものだったと聞いていた。
少なくとも、プラメージ王国にとっては。
義勇兵の訓練にあたっていた司令官は、海賊を一掃したゼファー軍に礼を言うつもりで出かけていったのだという。
それが、和気藹々の宴会になるどころか、「今後はゼファーがカーマルグを領有する」と宣言され驚き慌てて、数を頼みに、軍を引けと恫喝したところ、手痛い反撃を受けたということだ。]