人狼物語−薔薇の下国

502 温室世界の住人たち


司書 ファミル

― 図書館 ―

[水路流れる街の、やや隅の方に、その建物は存在している。
無数の本を集めたその場所は、街の中では際立って静かな事で知られていた]

 ……ん?
 ああ、返却に来たのか。

 なら、元の場所に戻しておいて。わからないなら、そのままカウンターに。
 また、何か借りていくなら、帰りに声をかけて。

[その建物の入り口近くのカウンターに座る若者は、来訪者にそれだけ告げた後、開いた本へと視線を落とす。

司書、或いは記録管理者と呼ばれる花精の態度は、いつでも誰に対してもこんな感じで変わらない。*]

(4) 2018/06/17(Sun) 23:11:43

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