『そなたのみでは、速やかな探索は成るまい。幸い天上宮には、祝祭のために力有る者が集っている。幾人か連れて参るが良かろう』
...お心遣い、痛み入ります。
[僅か、苦笑めいた表情が過ぎるのは、先に地上に転生した際、限界を超える程の力を妖魔討伐に使い果たし帰天したことを、暗に天帝に戒められていると感じ取ったため。
仙花の探索という、どちらかといえば大人しい任に、対極ほどの無茶はせぬ、と、ここで申し立てた所で意味はなかろうと、素直に受け入れて、謁見の場を辞する]
[やがて、天上宮に集った神仙とその眷属に、玄武神の指揮に従い、地上に落ちた仙花の苗を探索する任に就くものを募る伝令が巡る。
地上への探索行に志願する者あれば、翌朝、日の出と共に、天上宮の城門前へ向かうべし、と**]