[めりーさんの涙目と溜息を見て、
愚痴を聴いたローゼンハイムさんは、こう提案しました]
『 …温泉、いいですねぇ。行って来たらいいじゃないですか。
次の777代目の恋天使を選んで、
恋矢とチョコの隠し場所の手がかりを、
押し付け…失礼、託せばいいんですよ。
チョコを狙う者たちも、誰が恋天使か分からなければ、
恋人達やチョコの在り処を、推理しにくいのでは。
例年のようにチョコ争奪戦になるなら、
困った人達は、パーティが終わるまで、
恋天使館の地下室に閉じ込めておけばよいでしょう。』
[めりーさんは、そのアイデアに大喜びで賛成しました。
「パーティのお手伝いにお伺いしますよ」と言うローゼンハイムさんに感謝しながら、メリーさんは、もふもふの毛に覆われた可愛らしい頭の中で、思案を巡らせます。
恋矢ならぬ、白羽の矢の撃ち先―――…
次の恋天使の役割を、誰に押し付けようかメェ?と]