[記憶を巡らせるように宙を仰ぐ。その瞳には過去が映されていて。]…なんだろう。何だろうな。あの頃に戻れるような、そんな錯覚をしたのかもしれない。[無理に決まってんのにさ。呑み込んだ言葉は自分への呆れ。相手の表情は見ないようにして、呆れられてそうな気がするから。]壊しちまおうと、思ったんだけど。最後の最後で、ダメだった。未来を奪っておいて、夢すら壊してしまうなんて…出来なかった。だから[お前らの勝ちだよ。唇はそう結び。]