旅人 ニコラス

― 宿屋・屋根の上 ―

[”生きていてほしいなととは思ってました”>>6:+334と言ってくれるカタリナへ、無言の笑みを向ける。それが単に嬉しいと、視線でお礼を伝えているように見えればいいと思いながら。

自分もカタリナには生きて欲しいと思って”いた”。けれども仮に彼女が何らかの事情で生き残ってしまった場合、翌日から茨の道を歩むだろうと簡単に想像できてしまって、それだけは避けたいと考えたのだ。
けれどもこれらはカタリナに伝えること自体が、単なるエゴであると感じたので、おくびにも出さない。]

人狼側が衝動と戦っていたときは、僕が想像する以上に辛かったのでは？　と思います。何故なら彼らは、儀式で変な光を浴びるまでは、無事平穏に暮らせていましたから。
そんな優しい彼らには苦しい地獄を歩かせるより、”救済”を求めてしまいます。人狼も人間も関係ない平和な世界に来た現状ではなおさらね。

[そんな風にしみじみしかけたところで、オットーに関して『そういうの内緒にしてあげなきゃ』という動作を見て、慌てて”オットーさんすいません！”と謝罪した。

カタリナの前だと、つい気を許してしまって喋りすぎてしまうようだ。注意しなくてはと自らを戒める。]