…‥信じたいと、言ってくれて、ありがとう。
私も、ドロシーのことは…信じたい、よ。
そうだな、今となっては、何を言っても、
取り返しのつかない話だけれど…‥
[信じてもらえなくても、
“ 信じたい”と言って貰えただけでも。
こんな状況でも、少しだけ嬉しかった。
自分は、彼女ことを大切に想いつつも、
信じるとは言ってやれないのに。
信じられずにいるのに――‥なんて身勝手な。
けれど――…体を震わせる少女が、
生きることに迷っているとは気づけないまま>>177]