― 医務室 ―
[ ヴィクトリアが着いて来ていたかは兎も角、
医務室へカレルを運び終えたら、
簡易的な素地の白いベッドの上に、
血の汚れで所々身体を湿らせた彼女の身体を
なるべく衝撃を与えないように寝かせて、
応急処置ができそうな道具が近くにあれば、
せめて蟀谷の傷口くらいは塞いでおこうと。 ]
[ 彼女が目を覚ますまでは傍にいるつもりだけれど、
目を覚ました時に状況を聞かれるのであれば、
適当に此処へ運んでくるまでの経緯を説明してから、 ]
…マーティンが死んだ。
彼は… 君を襲おうとした…人狼、だった…のか?
[ 彼の人の死の顛末の話を持ち出して、
何があったのかをカレルの口から聞こうとするだろう。* ]