[立ち止まったのは、狩人としての経験と、人としての本能。
衣服の損傷等からかなりのダメージを負っているはず。
なのに、見るからに余裕を示すその姿>>*53に、浮かぶ名は一つだけ]
…『銀月の奏者』、ですか。
[ようこそと紡ぐその声に返すのは、問いかけという形での確認。
同時に、現状の不利を認識する。
銀月の奏者の相手はディークがすると言っていた、その姿がここに無い。
彼が負けたか、撤退したか。それは解らないが、今回の任務遂行はもう出来ないだろう。
私達の中で随一の腕を持つ彼無しで、核の破壊が出来るとは思えない。
何より、私はあの人と共に帰ると決めたから、危ない橋は渡れない。渡るわけに、いかない]
解りました、と答えたら。
見送って、くださいますか?
[自然な仕草で、銃へと手をかけながら問いかけた**]