[スープハンバーグをほとんど食べ終えた頃だろうか。
不意に、無線に連絡が入った>>3:372。
目の前にエディの名前が映し出される。何かあったら連絡しろ、と言っていたから、何かあったのだと思って、微かな音も聞き逃さないように耳を澄ましながら、なんとか手を動かして現在地を確認しようと地図を開く。]
[トン]
[トン]
[トン]
[たった三回のタップ音。それだけでぶつりと無線が切れた。
テオドールは、少しの間、理解が出来なかった。
地図には、エディの名前のすぐ近くにゲオルグの名前が表示されている。
なのに、さっきの無線のタップ音。尤も、テオドールのバイザーには金馬号の人間しか表示されないから、ゲオルグが圧されている可能性だってあるし、エディが律義に約束を守って連絡してきてくれた可能性もあるだろう。]