俺は生きてきて、花茶というのを楽しむ時間はなかった。
それと同じことがアデルにもある。というのも、不思議ではないだろうしな。
[互いに、世界だけではなく、生きかたがそもそも違う。
強い力を得るために生きてきた時間。という共通項はあっても、それぐらいだ。
それに、9分にわたって語った文化、だってどこまで通じているのかわからないものだ。
ただ生きてきた年月を考えてば、相手が目上であり経験も豊富だろう。そんなのでも与えられるものが魔力意外にあるというのは、良いことだと思えた。
熱のこもった説明を終えて。アデル>>1とともに舞台のフィナーレを見遣るころ、その瞬間は互いに無言であったか。**]