―夜・部屋―[ジムゾンと2人、部屋で待つ。ディーターがいるから大丈夫だと、言い聞かせて、それでも逸る気を抑えるために、酒に手を伸ばす。待つのが、どれだけもどかしいか。不安で押しつぶされそうだ。あの時、戦場に出た自分達を見送った「泣き虫ジムゾン」も、こんな――いや、これ以上の不安を抱えていたのだろうか] ……ジム。[何となく名を呼んでは、なんでもないと首を振る]