― 洞窟内基地 ―
[生死をかければ必然と人は自然と己自身を露とする。それに触れることを愉しむものなのだが此度余韻を感じることはなく、また危機的な事態じゃないということもあわさって生まれた空白。
そうだ、儂はこういった若人のように意志を信念をもったもの達こそ――]
………おっといけねぇ、儂も老いたか?
[生まれた空白は、引くための時間となるのには充分な間>>0:814であったのは疑いようもなく、いかんいかんとばかしに頭を掻いた]
なら、その時を楽しみに…そういうことにしておくかな。
[だが逃がしたことをさして後悔するでもなく。一人となった洞窟内で呟くと、六角棒を背に背負いなおして]