――回想。今朝の出来事。>>1:239 レト
ほ、ほんとズラ……っ?
エレとデートしてくれるズラ!?
こ、こんなもんげー田舎っぺエルフと歩いてて、笑われても知らないズラよ!?
[自分から申し出た癖に、相手がデートを了承してくれたことに大層驚くエルフなのでした。魔法で着せてもらった素敵なワンピースの裾をかるくにぎり締めながら、おずおず、そわそわ、相手を見つめます。]
じゃ……じゃあ、お昼過ぎにまた宿に戻ってくるズラ。そこでもしまた会えたら……デート……つれてってほしい……ズラ。
[頬を染め、耳をせわしなくぴょこぴょこと跳ねさせながらエルフはハーフエルフの彼と約束をした事でしょう。
どうして顔が赤くなるのか、デートに誘うことが恥ずかしいのか、その理由を未だに知らぬままに。
下の階へと降りれば、店主のアヴェが居ないことに気づき、そこに残されていた置手紙にも気づいたようでした。
ぬいぐるみとなった龍の子がご飯を食べることが出来たのかどうかは非常に気になったところですが、朝食を終えたのならエルフは龍の子とレトに行ったんの別れを告げて、宿の外へと繰り出したようです。]