[騎士団に身を置くのは女の誇り。隠す心算はないが、急進的な考えを持つ生徒もいるのでそれを口にする事はない。騎士団を離れていても腕が鈍らぬように、と。シロウに稽古をつけて貰う以外でも、自主的に盾仲間達と武術訓練を続けていた。]……えぇ。[>>1:655包帯を解かれながら、不意にそんな言葉を向けられる。僅かに枯色を瞬かせるが、先日の事を言っているのだろうと察して頷いてみせる。あの日、彼女らがしていたのは議論。後ろめたい事はないのだから憚る事はない。]