―諦めて死ぬくらいなら、這い蹲って生きた方がマシ!
わけのわからないまま、大切な友人より先に死ぬとか
私の辞書にないっ!
[目の前に振り下ろされた水筒を斬って(>>0)、大声で気を吐くアイリ。
しかし、額からは玉の様に汗を噴出し、その顔は苦痛に歪んでいた。
…剣を出すだけで、アイリの身体にも頭にも激痛が走るのだ。
その上、向かってくる相手は疲れ知らず。最初から慢心相違のアイリでは分が悪いのは火を見るよりも明らかである。]
―――くっ…このっ…!
[しかも相手もそれを理解して、アイリの体力をじわじわと奪う様に。
なるべく武器を斬られない様に攻撃してはすぐ離れてを繰り返す。
このままではアイリの体力はすぐに切れ…その時が、アイリの最期になってしまう…はずだった。
―――だが]