人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


公弟 ヴィンセント

[ソマリと呼ばれる騎士が投げ返す挑発は、自信に裏打ちされているかに思えた。

間髪入れずに斬り込んでくるその刃は、シャドウ・ウォークに誘い込まれて再び空を切る。
だが、さらに斬撃が重ねられる。


そしてそれは──間違いなく一薙ぎごとにヴィンセントの身体に近くなっていた。

こちらが手を抜いたわけでも、疲れているわけでもない。
付かず離れず追ってくる聖女の祈りの力か、あるいは──]


  ──…っ!


[後退を繰り返して、水浴室まで引きつけたと同時、ソマリの剣はついにヴィンセントの首もとに到達し、シルクのタイを切り落とした。]

(3) 2014/02/19(Wed) 23:34:31

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