[挨拶が一段落すれば、必要物資の支給などの段となる。移動手段がないものには、事前の通告通りに軍馬が貸し与えられた]さて、今回もよろしく頼むよ、サルヒ。[笑みと共に長年付き合う白馬の鬣を梳く。一見すると普通の馬だが、精霊術に通じるものであればそれが風の精霊の強い加護を受けた特別な存在である事は容易く看過できるもの。黒衣の剣士同様、長年王を護ってきた愛馬であり、盟友と言える存在だった]