― 天上宮・城下 ―
[カスパルと別れた後。
宿泊場所へ戻る刻限まではまだ僅かに余裕があり、道に迷わない範囲で屋台を覗くなどしていたのだが]
あ、あの店はなんだろ。
果物……?
[散々菓子類を見て回ったばかりなのに、並ぶ品を目にすると再び興味が頭をもたげた。
思わず近寄って、店先に居た武官らしき人物>>0:84の横に並ぶような形になり]
お、オレも!
今そこのにいちゃんが頼んだのと同じやつ!
[手持ちの確認もしないまま、つい声を張り上げていた。
当然ながら、その場にいた自分よりずっと背の高い武官の、身体の線など見ていたはずもなく*]