[ 空中で交錯する二人の翼人(どちらも天使には見えないから、そう呼ぶのが妥当だろう)の姿が良く見える位置まで舞い上がり、戦いの邪魔にならない距離を取って観戦の体 ]
ふむ、どちらもなかなかやる。
[ 空中ではバランスを取るのも難しいのではないかと思えるハルバードを巧みに、そして力強く操る男と、それに対して無手のまま、しかし全身が刃のごとき鋭さを持って挑み掛かる男。
なかなか、どころではない、これは多分、滅多に見られない、恐ろしく見応えのある対戦だ ]
ふふ、あいつに話してやったら羨ましがるだろうな。
[ いや、本当に羨ましがらせようとするなら、見ているだけでは、足りないのだが** ]