――講義室――
[赴任日に窓から見下ろした時に視線があったかもしれない青年や>>0:74、まだ若く経験の浅い狙撃手は>>0:7、カスパルの指導を受ける機会もあったことだろう。
二人はカスパルに何らかの反応を示しただろうか。
カスパルからは、青年の顔は覚えがあるような気もしたが、狙撃手の顔は記憶に薄く、初対面の様ではない反応をされれば戸惑った。
記録保管庫で出会ったドロシーだけは極力避けるように立ち回りながら、フィオンを見つければ声をかける。
ジンジャークッキーが美味しかった礼を述べ、彼の予定が合うならば一度は昼食に誘った。
初対面時の彼の奇妙な動揺を>>0:18、気にしてはいたのだ。]
……今日は、ここまで。
[講義を終えて解散を命じる。
今日も視た悪夢の所為で――頭が、痛い。**]