人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


野茨公 ギィ

― バルコニー ―

[結界を張られた以上、突入してくるまでさほど猶予はないだろう。
足早にサロンを離れ、前庭と門を見渡せる二階のバルコニーへ出る。

侵入者を確認するのが目的ではない。
相手の様子ならば、もう"視て"いる。

外へ出れば空は厚い膜のようなものに覆われていた。
世界を断ち切る、強力な結界。重々しく凝る聖なる障壁。
その力の源へと視線を走らせる。]


 教会の飼い犬か。
 少しは頭数使えるものを揃えてきたようだね。

[独り言に呟いて、喉の奥に笑みを零す。]

(3) 2014/02/18(Tue) 23:41:12

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