─0日目・AM11:00・エントランス─
あーだりぃ……親善合宿って何だよ。
わざわざそんな機会設けなくても他のヤツと親善くらいできるって。
[届いた招待状>>1を手元でぴらぴらと弄ぶ。
思わず出た大欠伸は噛み殺せずに目尻に涙を浮かべ、口ではぶつくさと文句を言いつつも会場の門を潜った。
取捨選択をした筈がやけに重たいカバンを肩に担いで早足でエントランスに入ればきょろきょろとしている男>>2が一人。
何だかんだ困っている人を放っておけない性分が頭を擡げてしまい小さく溜息を吐いてから、わざとらしく彼の隣に並び立ち、いかにも受付ですと言った風なコーナーをちょいちょいと指さして]
……あー、もしかして受付まだだったりする?
もし良ければ俺と一緒に受付しちゃいませんかーって、迷惑だったらゴメンね?
[片眉を跳ね上げ、ヴェルナーに向かってふっと一笑]