― 終焉の機関室 ―
覚えているかい?俺がベリアンに伝えた“隠者”の言葉。
最善は、奪い捕ること。最悪は、奪えないまま還すこと。
そしてシュテラの言葉。「手に入れられないなら」、
[その手は終わりを紡ごうと、]
…思ったんだけれど、ね。
[自嘲めいた笑いを零す。想いを振り切るように頭を軽く振るって。]
……夢。だったんだよ、この艦。俺のせいで殺された奴の。
途方もないような、そんな夢だった。あの頃はそう思ってたんだ。
それを
[遂げたのがあんな、子どもみたいな奴だとは思わなかった。微かな記憶を手繰り寄せればそう苦笑する。]