[大事な。名を忘れてしまった大事な2人のサイゴの望み。――生きろと。その望みだけが。支えだった。どんなに も、死ねずに。死を受け入れることも出来なかった。そう。その時からずっと。生きても、死んでもいなかったのだ。]