[時折咳込みながらも、じっと見つめるのは鈍い金色。あの砦の時、弓を射られ誇りを傷つけられた時とは少し違う眼差しで見つめるサシャの胸の内には、チャールズの言葉があった。『しっかりと見極めなさい。』立ちはだかり羊を助けた、敵の一番偉い人。今その視線は何処か別の場所を向いている。他の弓兵たちに、どうしたと問われてもその耳には届かず。そのまま静かに弓を引く。]