―昨夜・宿の外で―
[嫌うとでも思ったか。>>5:108ディーターに当たり前のように返され、ぎりっと歯を食いしばった。]
(あァ思ったさ。思ったとも。怖かったんだよ、悪いか――)
[上手く声が出ない。歪む視界に銃を構えるディーターが映った。
守りたいと言ってくれた仲間には悪い。でも…友人の彼になら。このまま撃たれるのも、それはそれで悪く無い。
一瞬そう思い覚悟をしかけた時――かつん、と間の抜けた>>5:110>>5:111音がする。
どうやら弾は出ないようだった。それに驚き、泣きそうな―とは言っても様相は獣そのものだが―笑みを浮かべた]
…ばァか。ツメが甘ぇんだよ。
[ごとりと銃を取り落とす悪友を見やる]