―3日目・PM6:00・救護室―
[カリキュラムの終了を告げる教官>>0から目を逸らし、周囲に集う一同を見回す。そこに見知った姿が無いことに気が付くと首を傾げた。いくら吹っ切れたとはいえ自主的に訓練を放り出す男ではないはずだ。
立ち去ろうとする教官へと声をかけて所在を聞けば、どうやら前日の訓練から救護室に居るとのことだった]
……うーん。
[誰かを『見舞う』という経験はない。そういった殊勝な人間ではないのだ。
はたして手ぶらで訪っていいものかと一瞬考え込むも、考えるだけ無駄だろうと開き直ると特に何も用意せずに救護室を訪れた。
そこに目当ての人物が居るのを見つけると近付いて]
――ウェルシュ。
怪我したんだって?