─ 『舞踏場』中心部 ─
[宿主を求める『種』がたんぽぽの綿毛の様に降ってくる。
避けるよりも弾いた方が早いと、上着を脱いで撥ね退けながら先へと進む。
負傷している左肩を庇いながらの行動はどうしても動きが鈍く、そこに辿りつくまでには多少の時間を要した]
…見えた。あれが。
[駆ける先、降り注ぐ銀の光を凝縮させた様な結晶の柱が見えて。
それが私の目指すもの──『舞踏場』の核だと、認識した。
あれを壊せばこの場も崩れる。依頼を達成し、クレスの元に向かい、仲間と合流して帰還出来る。
そう考えると自然駆ける速度も速まったのだが]
貴方、は。
[銀の柱の前、悠然と立つその姿>>*30を見止めて、立ち止まった*]