なあ。俺のことも、撃つか?
[ぽつ、とそう問えば、リーザは静かに首を横に振った。
がちゃりと手に持っていたピストルを捨てる彼女を見て目を見開く。
ありがとう。穏やかな顔でそう告げるリーザに、一瞬ぐしゃりと顔が歪み。唸るような声で呟いた]
――分かった。
[その手を少女の細い首にかける。なるべく苦しまないように、ひと思いに――]
…………っ、……ごめんな。
[人智を外れた化物の力。それでばきりと首の骨をへし折った。
やがて獣の姿になり、少女の遺体を上から下まで喰らい尽くす。その死をけして無駄にはしないのだと誰かに示すように。食事を終えれば仲間に後始末を頼み、ゆっくりとその場から立ち去った**]