―3日目・PM1:00・食堂―
[慣れない対人戦に勤しんだせいか、2日目の夜は寝支度を終えてすぐに寝てしまった。魔物との戦闘に疲れて泥のように眠る夜はよくあるけれど、人間を相手にするのは勝手が違う。
しかしそのおかげか三日目の寝覚めは非常に良かった。平常時に比べれば身体は重いが最初の講義のような眠気は訪れず、最後までしゃっきりと目が覚めた状態で、なおかつ飽きることなく座っていられたのだから自分でも驚きだ。
講義を終え、食堂へと辿り着けば前を歩いていた見知らぬ男に倣ってシチューとパンを手にすると空いた席へと腰を下ろして]
…………。
[選ぶのが面倒で適当に持ってきてしまったが、まったくシチューの気分ではないということに今更気が付く。とはいえ、食べなければ午後のレクリエーションにも差し支えるだろうと、仕方なくパンを手に取り口へと運んだ]