― メイン・サロン付近 ―
[駆け込んだのは、クレメンスがオズワルドの胸を、常に携帯していた刀で貫いたところ。>>3:369
……きっと切れ味もいいのだろう。
正確無比に繰り出されたその一撃は、確実にオズワルドの心臓を捉える。
引き抜いた途端に血が噴き出し、オズワルドを赤く染めてゆく。
それに驚かなかったかと言われれば、死ぬほど驚いたと答えるけれど。
ギラリと光るその刀身を、血が広がるその状況を、……どうしてか、怖いとは思わなかった。
とはいえ、その刀が自分に向けられれば、どう思うのかは分からなかったが。]
オズワルド……おやすみ。
[ほぼ即死だっただろう、その顔は穏やかで。>>3:384
おもわずそう、呟いてしまう。
彼を選んだのは自分も同じこと。その死から、目を背けることはしない。
それと前後して、スノウちゃんが「オズワルド」と告げる声が聞こえたのだったか。>>3:374]