―――どうする、フレデリカ?
[アイリは戸惑った人達を尻目に、ゾフィヤの元へと近づき剣を首元へと突きつけながら、フレデリカに冷たい声でそう問いかけた。
―丁度、先程フレデリカがされた状態をそっくりそのまま意趣返しするかの如く。
―目の前の相手は許せない。そして、最早殺害衝動を抑えるのも限界である。
さらに言うなら…もしこの相手を殺すなら、自分でしかあり得ないとも思っていた。
―――フレデリカには、人殺しをして欲しくない。
そう、消えそうになる理性をかき集めながらアイリはそう、願っていたのだから。]