[銃を構えたまま、扉を大きく開けて中へ足を踏み入れれば。禍々しくも美しい花びらのような、まだ鮮やかなぬめりに光る澱んだ血溜まりの中に、背中から血を流して倒れていたのは>>2:396——…」 ―——――…アデル！？ [咄嗟に血文字>>2:397にまでは、気づける余裕のないまま。慌てて駆け寄り、生あたたかい血にまみれるのも構わず、抱き起こそうとするも。既にこと切れているのは――…明らかだった]
