[剣が貫いた左腕を視線の高さまで持ち上げて
手首を捻り損傷の具合を確かめる。
ジクジクと痛みはするが神経は通っていそうだと思う。
不意に現れたアプサラス>>1:245に驚いたように目を瞠る。]
――…。
嗚呼、アプサラス嬢もご無事のようで何よりです。
[血の親がその子を案じるのは道理。
彼女の気が先にそちらに向くのは当然と思うから
それに関しては気にする風でなく。
息をのむ気配と案じるような眼差しに柔く笑む。]
我らが幸運の女神に見苦しい様を晒してしまいましたね。
私の事でその優しき心を痛めないで下さい。