― 天龍滝への道 ―
[ 子がつく歳では無いというユーリエの主張に>>1:146男は小さく肩をすくめた。 ]
ふむ、では、兎でいいか?...とはいえ、今は跳ねてもいないようだな。
[ 大人びたといえばそうなのだろう。だが、それ以上に、どこか覇気がない、と感じられるた、その理由の一端は、カークや嵐龍とのやりとりの中で語られたクレティミア共和国の実情>>1:154から知れた。 ]
精霊に見放された...か。
[実を言えば、かつて似たような経緯で、精霊の怒りを買い、滅んだ国の話を男は知っている。その国の遺構には、精霊力は皆無であったことも、直接見聞していたし、そもそも、その国の精霊研究の第一人者を、見知ってもいる。 ]