―午後、酒場―
[呪いではないのか神父の魔法では解けない類いのものなのか。
結局、リヒャルトの力をもってしても解呪は出来ず
解決の糸口を見つけることも出来なかった。
それでも長年気にしていた足の傷痕を消してもらえたのだから、それだけでも大きな収穫といえるだろう。
ともあれ、恥ずかしい格好をしていることに代わりはなく、こっそりと隠れるようにして酒場まで戻ってきた。
酒場や厨房には誰かいただろうか?
誰にも会いたくはないが、会わなければ他にも被害者がい?かどうかがわからない。
そっと中を伺い、誰もいないのなら安堵の息を漏らしながら中に入るだろう。
後ろから声をかけられでもしたら驚きから魔法をくり出してしまうかもしれない。]