待ってください! そんなこと、あり得るはずないでしょう!![ありもしないものを見つけろと、彼は言った。 それが出来なければ死ぬのだと] 待って! せめて家族に……![思わずといった様子で飛び出した足は、やがて止めざるを得なくなる。 村へと戻る道は、既に壁と土嚢で閉ざされていた*]