― 光の船 ―[地上を望む透明の壁面の前に、その御方は立っていた>>0:323。 三対六枚の威容を誇る翼の傍に跪く。 その声が己が名を呼ぶだけで、胸の奥が熱く震える心地であった] はい。大規模な反撃に及ぶ者は、今はほぼ見られません。 とはいえ飛竜を模した自動人形やら、得体の知れぬ奥の手を隠してはいる様子。 警戒は、未だ緩めぬべきかと存じます。[頭を垂れたまま、地上の現状を告げる。 こちらが口にする間でもなく、大天使は既にそのことを掴んではいるのだろうが]