不満だらけね。
[その場へ行ってしまえば、恐らく生き長らえる事も厳しいのではないか。
目の前の相手に訳も分からず蹂躙されるに等しい…、否、蹂躙という言葉は相応しく無い、過酷な場へ放り出されるだけであり、ただ、それだけの行為でしか無いだろう。]
柊のひょうか……。
氷の花。
人間では無いの?
従わなきゃならない理由を聞かせて。
[唐突に主となると言う男に。]
貴方、さっき、デンプヴォルフさんに『雪花に導かれし者』かと尋ねていたわね。
それが雪のように白い花なら、確かに私は空から落ちてきた花を手に受け止めたわ。
だけど、『心に氷が宿る』というのは何なの?
[不満ではなく、其れは事態の把握をする為の問いかけだったか。*]